強化ガラス製食器 突然割れる事故多発 問題点と対策

 

強化ガラス(英語:toughened glass)とは、一般的な板状のガラスに比べ3-5倍程度の強度を持つガラスである。

Empty Wine Glass 3rd Attempt

by Dave Dugdale www.flickr.com/photos/davedugdale/

強化ガラスとその問題点

強化ガラスは、落下衝撃などに弱いガラスの強度的な欠点を補い、安全性を向上させるために開発されたが、ガラス製品である以上、落下など物理的な衝撃や急な加熱や急冷などの熱衝撃が加われば割れる。(強化ガラスでも、限界(落下高さ)を超えれば、必ず壊れる。)

口部強化、全面イオン強化の割れ方は一般的なガラスと同様とされているが、全面物理・積層タイプは割れ方が一般的なガラスや他の強化ガラスと違い、破損時に破片が鋭利なかけら・細片となって激しく飛散するという特性がある。

破損に至ることになったキズの原点(オリジン)が見つかることはあるが、目視で判別できるような大きなキズが付いていることは稀であり、破壊が起こる前に消費者が気付く可能性は低い。さらに、外見だけではその食器が強化ガラス製なのか、どのタイプの強化ガラスなのか分からない。

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事故が発生した食器・製品の内訳と例

強化ガラス製の鍋ぶたや食器が突然、粉々に割れる事故の情報が2012年4月以降の約3年間に少なくとも45件寄せられていることが2015年8月20日、消費者庁や製品評価技術基盤機構(NITE)への取材による集計で分かった。うち8件では割れた破片で指を切るなどのけがをしていた。

強化ガラスは表面に細かな傷があると、急な温度変化などで激しく砕け散る恐れがあるという。消費者庁は2012年に注意喚起しているが、それ以降も同種の事故が後を絶たないため、再度注意を呼び掛ける方針。

事故が発生した食器・製品の内訳

消費者庁や製品評価技術基盤機構(NITE)

鍋やフライパンのふた 28件
グラス、ボウル、皿などの食器 17件

PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)過去10年間で111件。

鍋やフライパンのふた 54件
コップやグラス、皿などの食器 42件

ふたは調理中に割れて飛び散るケースが目立つ。岩手県で13年11月、調理中に飛散し、そばにいた人がすり傷を負ったほか、大阪府でも12年12月、ガラス片が足に刺さる事故があった。

グラスは、食器洗い機から取り出した途端に飛散したり、洗った後に伏せた際に割れたりしたケースがあった。

ほかに、テレビ台やドラム式洗濯乾燥機のドア部分、電子レンジの扉部分などの強化ガラスが割れる同種の事故も2012年4月以降、少なくとも約60件起きている。

2015年5月には、ダイニングテーブルのガラスが食事中に飛散し、その場にいた人が軽傷を負った。強化ガラス製品の事故情報は09年11月以降の約1年半に約40件寄せられ、同庁が2012年4月に注意喚起している。

強化ガラス製品による事故の例

鍋のふた 調理中に割れて飛び散る
グラス(ガラス製のコップ) 食器洗い機から取り出した途端に破裂
洗って伏せたら、粉々に割れた
ダイニングテーブル 食事中に飛散し、その場にいた人が軽傷

対策

  • 欠け・傷・ひびが入った製品は使わない。
  • 高温の状態で水に入れず十分に冷やしてから洗う。
  • 洗う際はガラスを傷つけるクレンザーや金属製たわしを使わない。
  • どのタイプの強化ガラスなのか、取扱説明書に記載してあるので、使用に際しては十分に理解しておく。
  • 強化ガラス製食器では鍋ぶたの事故が目立つ。鍋ぶたには全面物理強化のものが多い。このタイプのふたは、急な加熱や急冷をきっかけに他の要因と相まって割れることがある。鍋ぶたは大きさの合ったものを使用して、ふたが熱せられるような使用方法はしないこと。

-危機管理・リスク回避  

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